オフィスの内装提案において、既製品のパーテーションだけでは他社との差別化が難しくなっています。フレームやパネル、クロスを自由に組み合わせられる「コーディネート型間仕切り」は、デザイン性と機能性を両立させる選択肢として注目を集めています。本記事では、基礎知識から比較検討のポイント、実務での提案手順までを解説します。
コーディネート型間仕切りとは

コーディネート型間仕切りは、フレームやパネル、クロスといった構成要素を自由に組み合わせて設計できる間仕切りシステムです。ここでは定義や仕組み、既存製品との違いを整理し、提案の土台となる知識を確認します。
コーディネート型間仕切りの定義
コーディネート型間仕切りとは、フレーム・パネル・クロスといった構成部材を用途や空間コンセプトに応じて選択し、組み合わせて造作する間仕切りシステムを指します。既製のパーテーションが規格化された仕様で提供されるのに対し、コーディネート型は色や素材、パネルの透過性などを組み合わせることで、空間ごとの意匠に合わせた仕上がりを実現できる点が特徴です。オフィス内装の現場では、統一感のあるブランド空間づくりや、部署ごとに雰囲気を変えたい場合の手段として活用されています。単なる仕切りではなく、内装の一部としてデザインを担う存在といえるでしょう。
一般的なアルミパーティションとの違い
一般的なアルミパーティションは、規格化されたフレームとパネルの組み合わせで構成され、機能面での安定性が強みです。一方コーディネート型間仕切りは、フレームカラーやパネル素材、クロスの柄などを選択肢の中から組み合わせられるため、既製品にはない意匠の幅を持たせられます。両者の主な違いは以下の通りです。
- 仕様の自由度: アルミパーティションは規格固定、コーディネート型は組み合わせ選択が可能
- デザイン性: アルミパーティションは機能重視、コーディネート型は空間演出を重視
- 提案の広がり: コーディネート型はブランドイメージに合わせた提案がしやすい
提案時にはこの違いを明確に伝えることで、クライアントの理解が深まりやすくなります。
フレーム・パネル・クロスを自由に組み合わせる仕組み
コーディネート型間仕切りの仕組みは、フレーム・パネル・クロスという三つの要素をレゴブロックのように組み合わせる構造にあります。フレームは骨組みとなる部分で、色や質感のバリエーションが用意されています。パネルはガラス、化粧板、パンチングメタルなど素材が選べ、透過性や遮音性を調整できます。クロスは表面仕上げ材で、質感や柄によって空間の雰囲気を大きく左右します。
この三要素の組み合わせ次第で、無数のバリエーションが生まれる点が最大の特徴です。設計担当者はカタログやサンプル帳を確認しながら、クライアントの要望に近い組み合わせを絞り込んでいく流れになります。
組合せセット型と組合せ選択型の違い
コーディネート型間仕切りには、あらかじめ組み合わせが決められた組合せセット型と、部材ごとに選択して構成する組合せ選択型の二つの提供方式があります。組合せセット型はメーカーが推奨するデザインパターンから選ぶ形式で、検討の手間が少なく短納期での対応がしやすいという利点があります。
組合せ選択型はフレーム・パネル・クロスを個別に選び、より細かな要望に応える形式です。自由度は高い反面、選定に時間がかかる場合があります。案件の規模や納期、クライアントのこだわり度合いに応じて、どちらの方式が適しているかを見極めることが提案の精度を高めるポイントになります。
コーディネート型間仕切りが注目される理由

オフィスデザインの多様化や企業ブランディングへの意識の高まりを背景に、コーディネート型間仕切りへの関心が広がっています。従来型パーテーションでは対応しきれない提案課題への解決策として位置づけられている点も理由の一つです。
オフィスデザインの多様化に対応できる背景
働き方の変化に伴い、オフィスに求められる空間の役割は多様化しています。集中作業のための個室空間、コミュニケーションを促す開放的なエリア、来客対応のためのフォーマルな空間など、一つのフロアに複数の機能が求められる場面が増えました。
こうした状況では、画一的な仕様のパーテーションだけでは空間ごとの雰囲気を作り分けることが難しくなります。コーディネート型間仕切りであれば、部材の組み合わせによってエリアごとに異なる表情を持たせられるため、多様化するオフィスニーズへの対応策として選ばれやすくなっています。
企業のブランディング・アイデンティティ表現への活用
コーポレートカラーやブランドイメージをオフィス空間に反映させたいという要望は、近年の内装提案で増えている傾向にあります。コーディネート型間仕切りは、フレームカラーやクロスの柄を選べる仕組みを持つため、企業の色味やロゴイメージに合わせた空間づくりがしやすい製品です。
受付やエントランス、応接室など来訪者の目に触れる場所で活用すれば、企業らしさを印象づける効果も期待できます。内装企画の担当者にとっては、単なる仕切りではなくブランド表現の道具として提案できる点が強みになるでしょう。
従来型パーテーションでは差別化が難しい提案課題
既製のパーテーションは仕様が固定されているため、複数の業者が同じ製品を扱っている場合、提案内容が似通ってしまう課題があります。価格競争に陥りやすく、クライアントに対して独自の価値を示しにくい状況が生まれがちです。
コーディネート型間仕切りは組み合わせの選択肢が多いため、同じ製品カテゴリーであっても提案ごとに異なる仕上がりを実現できます。この柔軟性が、価格以外の軸でクライアントに選ばれる理由をつくり、提案の差別化につながる要素として評価されています。
コーディネート型間仕切りのメリット

コーディネート型間仕切りには、デザイン面と機能面の両方でメリットがあります。カラーバリエーションや素材の組み合わせによる意匠性の高さ、必要な性能を満たす機能性、レイアウト変更への対応力について具体的に見ていきましょう。
豊富なカラーバリエーションによる空間演出
コーディネート型間仕切りの大きな特徴の一つが、フレームやパネルのカラーバリエーションの豊富さです。ナチュラルな木目調から落ち着いたグレー系、企業カラーに合わせたアクセントカラーまで、幅広い選択肢が用意されています。
色の組み合わせ次第で、同じ間仕切り構造であっても空間の印象は大きく変わります。例えば執務エリアには落ち着いた色味を、コミュニケーションスペースには明るい色味を選ぶといった使い分けにより、フロア全体にメリハリのある空間演出が可能になります。
素材・クロスの組み合わせによる意匠性向上
パネル素材やクロスの選択肢が豊富な点も、コーディネート型間仕切りの強みです。ガラスパネルで開放感を出したり、化粧板で重厚感を演出したり、パンチングメタルで軽やかさを加えたりと、素材の組み合わせ次第で表現の幅が広がります。
クロスについても布地調や織り柄など様々な質感があり、触れたときの印象まで含めて空間づくりに反映できます。意匠性を重視する提案では、これらの組み合わせパターンをいくつか用意し、クライアントに比較検討してもらう進め方が効果的です。
不燃・防火性能などオフィス内装に必要な機能性
デザイン性が注目されがちなコーディネート型間仕切りですが、オフィス内装に求められる機能性も備えています。不燃認定を取得したパネル材や、防火区画に対応した仕様が用意されている製品も多く、消防法上の基準を満たしながらデザイン性を追求できる点が実務上重要です。
遮音性や耐久性についても、パネルの厚みや素材選定によって調整が可能です。デザインと機能のバランスを取れることが、コーディネート型間仕切りがオフィス内装の現場で選ばれる理由の一つになっています。
レイアウト変更への柔軟な対応力
オフィスは組織の変化に応じてレイアウトを見直す機会が少なくありません。コーディネート型間仕切りは部材単位での組み替えがしやすい構造のため、レイアウト変更時にもフレームやパネルを再利用しながら配置を変更できる場合があります。
固定壁による間仕切りと比較すると、原状回復の手間が少なく済むケースも多く、賃貸オフィスでの導入にも適しています。将来的な組織変更を見据えた提案をする際には、この柔軟性をクライアントに伝えることが判断材料の一つになるでしょう。
コーディネート型間仕切りの活用シーン

コーディネート型間仕切りは、執務スペースから会議室、エントランス、応接室、集中ブース、コミュニケーションスペースまで幅広い場面で活用されています。それぞれの空間特性に合わせた使い方を確認しましょう。
執務スペースでの活用ポイント
執務スペースでは、集中しやすい環境づくりと開放感のバランスが求められます。コーディネート型間仕切りを低めの高さで設置すれば、視線を適度に遮りながらも圧迫感を抑えられ、部署間のコミュニケーションを妨げない空間づくりが可能です。
パネル素材にガラスを取り入れれば採光を確保でき、フロア全体の明るさを保ちながらエリア分けができます。部署ごとにフレームカラーを変えることで、視覚的にゾーニングを分かりやすくする使い方も選択肢の一つです。
会議室・プロジェクトルームでの活用ポイント
会議室やプロジェクトルームでは、遮音性と防音性への配慮が重要になります。コーディネート型間仕切りは、パネルの素材や厚みを調整することで会話の漏れを抑える仕様を選べるため、機密性が求められる打ち合わせ空間にも対応しやすくなっています。
また、クロスの色や質感を落ち着いたトーンにまとめることで、集中して議論できる雰囲気づくりにもつながります。プロジェクトルームのように短期間で用途変更が想定される空間では、組み替えのしやすさも活用のポイントです。
エントランス・受付での活用ポイント
エントランスや受付は来訪者が最初に目にする空間であり、企業の第一印象を左右します。コーディネート型間仕切りは、企業カラーやロゴイメージに合わせたフレームカラー、クロス柄を選べるため、ブランドイメージを体現する空間づくりに向いています。
受付カウンター周辺にガラスパネルを組み合わせれば、開放的でありながら適度な仕切りを設けることも可能です。来訪者への印象づけと機能性の両立を意識した提案が求められる場面といえます。
エグゼクティブルーム・応接での活用ポイント
エグゼクティブルームや応接空間では、格式や落ち着きを演出する意匠性が重視されます。木目調のフレームや上質なクロス素材を組み合わせることで、重厚感のある空間づくりが可能になります。
遮音性の高いパネルを選定すれば、機密性の求められる商談や役員会議にも対応できます。コーディネート型間仕切りであれば、既製品では表現しにくい高級感のある仕上がりを実現しやすく、来客対応の質を高める提案材料になるでしょう。
集中ブース・個室空間での活用ポイント
集中ブースや個室空間は、限られたスペースの中で快適性を確保する必要があります。コーディネート型間仕切りは、天井までの高さで囲うことで独立性を高めたり、吸音性のあるクロスを選んで音環境を整えたりと、用途に応じた仕様選定がしやすい特徴があります。
Web会議用の個室ブースなど、近年需要が増えている用途にも対応しやすく、限られた面積の中で機能を確保する提案に活用されています。
コミュニケーションスペース・カフェテリアでの活用ポイント
コミュニケーションスペースやカフェテリアでは、リラックスできる雰囲気とオープンな交流を促す設計が求められます。明るい色味のフレームや、柄のあるクロスを取り入れることで、堅い印象になりがちなオフィス空間に軽やかさを加えられます。
可動式のパネルを組み合わせれば、イベント時にはレイアウトを変更して空間を広く使うといった運用も可能です。用途の変化に対応しやすい点が、こうした多目的スペースでの活用メリットといえるでしょう。
コーディネート型間仕切りと他製品の比較

パーテーション選定の際は、コーディネート型間仕切りと他の主要な製品との違いを整理しておくことが提案の説得力を高めます。機能面、意匠性、価格帯、メーカーごとの特徴を比較していきます。
一般パーテーションとの機能比較
一般パーテーションは規格化された仕様のため、遮音性や耐久性といった基本機能は安定しています。コーディネート型間仕切りも同等以上の機能を備える製品が多いものの、選択する部材によって性能が変動する点が異なります。
| 項目 | 一般パーテーション | コーディネート型間仕切り |
|---|---|---|
| 遮音性 | 規格に準じて安定 | パネル選定により調整可能 |
| 意匠の自由度 | 低い | 高い |
| 施工の標準化 | しやすい | 組み合わせにより変動 |
機能を確実に担保したい場合は一般パーテーション、デザインと機能の両立を図りたい場合はコーディネート型が適した選択肢になります。
ガラスパーティションとの意匠性比較
ガラスパーティションは透過性による開放感が最大の魅力で、視線を遮らずゾーニングしたい場面で選ばれます。コーディネート型間仕切りはガラスパネルを組み合わせの一部として取り入れられるため、開放感と意匠性の両立が可能な点が異なります。
ガラスパーティション単体では色柄の表現に限界がありますが、コーディネート型であればフレームカラーやクロスとの組み合わせにより、ガラスの透明感を活かしながら装飾性を加えられます。空間全体のトーンを細かく調整したい場合は、コーディネート型の方が選択肢が広がるでしょう。
価格帯・コストパフォーマンスの比較
価格面では、一般パーテーションが規格品であるため比較的コストを抑えやすい傾向にあります。コーディネート型間仕切りは組み合わせの自由度が高い分、選定するパネル素材やクロスによって価格が変動しやすい特徴があります。
初期コストだけでなく、レイアウト変更時の再利用性や、ブランドイメージ向上による効果も含めて費用対効果を検討することが望まれます。クライアントへの提案時には、単純な価格比較だけでなく、長期的な運用コストや意匠面での価値も含めて説明することが納得感につながります。
主要メーカーの製品ラインナップ比較
コーディネート型間仕切りを扱うメーカーは複数あり、それぞれ組み合わせパターンの数や対応可能な素材の幅に違いがあります。あるメーカーはカラーバリエーションの豊富さを強みとし、別のメーカーは遮音性能に優れたパネルを取り揃えているといった特徴が見られます。
提案の際は、クライアントの要望に応じて複数メーカーのカタログを比較し、意匠面と機能面のバランスが取れた製品を選定することが求められます。各メーカーの公式サイトで最新のラインナップを確認しておくと、提案の精度を高めやすくなります。
コーディネート型間仕切りの導入事例

コーディネート型間仕切りは、一般的なオフィスだけでなく医療施設や教育施設、感染症対策を目的とした受付カウンターなど幅広い場面で導入されています。実際の活用場面を確認していきましょう。
オフィス執務空間への導入事例
オフィスの執務空間では、部署ごとのゾーニングを目的にコーディネート型間仕切りが導入されるケースが見られます。フレームカラーを部署ごとに変えることで、視覚的にエリアを区分けしつつ、全体としては統一感のあるデザインにまとめる工夫がされています。
ガラスパネルを取り入れることで採光を確保し、フロア全体の開放感を損なわないレイアウトにする事例も多く、機能性とデザイン性を両立させた活用例として参考になります。
医療・教育施設への導入事例
医療機関では、診察室や相談スペースの間仕切りとしてコーディネート型間仕切りが選ばれることがあります。清潔感のある白系のパネルと、患者に安心感を与える柔らかい色調のクロスを組み合わせることで、機能性と居心地の良さを両立させる工夫が見られます。
教育施設でも、教室や学習スペースの間仕切りとして導入され、明るい色使いで学習意欲を高める空間づくりに活用されています。用途に応じた素材選定が、それぞれの施設の特性に合った空間づくりにつながっています。
感染症対策としての受付カウンター活用事例
感染症対策の一環として、受付カウンターにコーディネート型間仕切りを取り入れる事例も増えています。透明なガラスパネルやアクリルパネルを組み込むことで、飛沫防止の機能を確保しながら、来訪者に圧迫感を与えないデザインを実現できます。
フレームのカラーやクロスの選定によって企業イメージを保ちつつ、衛生面への配慮を可視化できる点が評価されており、受付業務における実用的な導入例として定着しつつあります。
コーディネート型間仕切りを提案に活かす手順

コーディネート型間仕切りを実際の提案に落とし込むには、ヒアリングから見積り、施工までの一連の流れを押さえておく必要があります。具体的な進め方を段階ごとに確認します。
クライアントへのヒアリングと空間コンセプト整理
提案の第一歩は、クライアントが求める空間のイメージや課題を丁寧にヒアリングすることです。企業カラーやブランドイメージ、想定する利用シーン、予算感などを整理し、空間コンセプトの骨子を固めます。
この段階で、既存オフィスの雰囲気や利用者の声も確認しておくと、後の提案資料作成がスムーズに進みます。ヒアリング内容を箇条書きで整理し、優先順位をつけておくことで、部材選定の方向性が定まりやすくなります。
カタログ・サンプル帳を用いた提案資料の作成
コンセプトが固まったら、メーカーのカタログやサンプル帳を活用して具体的な組み合わせ案を作成します。フレームカラー、パネル素材、クロス柄の候補をいくつか用意し、クライアントが実物のイメージを掴みやすいように資料化することがポイントです。
実際のサンプルを取り寄せて手に取ってもらうと、質感の違いが伝わりやすくなります。複数パターンを比較できる形で提示することで、クライアントの意思決定を後押しする資料になります。
CADデータを活用した図面提案の進め方
デザインの方向性が固まった後は、CADデータを用いて具体的な配置図を作成します。既存の平面図に間仕切りの配置案を落とし込み、動線や視線の抜けを確認しながら調整を進めます。
メーカーによってはCADデータや3Dシミュレーション用のデータを提供している場合もあり、これらを活用すると完成後のイメージをよりリアルに伝えられます。図面提案の段階で、消防設備や避難経路との整合性も併せて確認しておくとスムーズです。
見積り依頼から施工までの流れ
図面と仕様が固まったら、メーカーまたは施工業者へ見積りを依頼します。一般的な流れは次の通りです。
- 仕様確定後、正式な見積り依頼を提出
- 見積り内容と納期を確認し、クライアントへ提示
- 発注確定後、製作・加工工程に入る
- 現地調査を経て施工日程を調整
- 施工完了後、検収・引き渡し
この一連の流れを事前に把握しておくことで、クライアントへのスケジュール説明が具体的になり、認識のズレを防ぎやすくなります。
コーディネート型間仕切り導入時の注意点

コーディネート型間仕切りを提案する際は、意匠性だけでなく法規制や工期、既存空間との整合性にも配慮する必要があります。実務上見落としやすい注意点を確認しておきましょう。
消防法に関する届け出・設備基準の確認
間仕切りの設置は、消防法上の防火区画や避難経路に関わる場合があるため、事前の確認が欠かせません。天井までの高さで間仕切りを設置する場合、区画変更に該当し、所轄の消防署への届け出が必要になるケースもあります。
不燃材料の使用有無や、スプリンクラーの散水範囲への影響なども確認しておく必要があります。詳細な基準は自治体や消防署によって異なるため、総務省消防庁の情報も参考にしながら、事前相談を行うことが望まれます。
納期・工期を踏まえたスケジュール調整
コーディネート型間仕切りは組み合わせによる製作が発生するため、既製品と比較して納期がかかる場合があります。特に組合せ選択型を採用する場合は、部材ごとの発注や加工の工程が増えるため、余裕を持ったスケジュール設定が必要です。
クライアントの入居時期やオープン予定日から逆算し、発注から施工完了までの工程表を早い段階で共有しておくことで、後々のトラブルを防ぎやすくなります。繁忙期はメーカーの製作スケジュールが混み合う場合もあるため、早めの相談が安心です。
既存オフィスとのデザイン整合性の確認
コーディネート型間仕切りは組み合わせの自由度が高い分、既存の内装や家具との統一感を欠いてしまうリスクもあります。床材や壁紙、什器の色合いとのバランスを確認せずに部材を選定すると、新しく設置した間仕切りだけが浮いてしまう場合があります。
提案段階で既存空間の写真やサンプルを手元に用意し、色味や質感を照らし合わせながら選定を進めることが望まれます。全体としての統一感を意識した提案が、クライアントの満足度を左右するポイントになるでしょう。
まとめ

コーディネート型間仕切りは、フレーム・パネル・クロスの組み合わせによって意匠性と機能性を両立できる間仕切りシステムです。既存のアルミパーティションやガラスパーティションでは表現しきれないデザインの幅を持ち、企業ブランディングや空間演出の手段として活用されています。
執務スペースから受付、応接室、集中ブースまで幅広い場面で導入が進んでおり、提案の差別化を図りたい担当者にとって有効な選択肢といえます。導入にあたっては消防法上の確認や納期調整、既存空間との整合性など実務上の注意点も押さえながら、クライアントに合った組み合わせを検討していただければと思います。
コーディネート型間仕切りについてよくある質問

-
コーディネート型間仕切りと固定壁の違いは何ですか
- 固定壁は建築工事として扱われ、原状回復に手間がかかりますが、コーディネート型間仕切りは部材の組み替えがしやすく、レイアウト変更や原状回復の負担を抑えやすい点が異なります。賃貸オフィスでも比較的導入しやすい仕様です。
-
組合せセット型と組合せ選択型はどちらを選ぶべきですか
- 短納期でシンプルに進めたい場合は組合せセット型、細部までこだわりたい場合は組合せ選択型が向いています。案件の規模やクライアントの要望の細かさに応じて使い分けることが望まれます。
-
不燃性能はどの程度確保されていますか
- 製品によって異なりますが、不燃認定を取得したパネル材を使用したモデルもあり、防火区画に対応した仕様が選べます。導入前にメーカーへ不燃性能の詳細を確認することをおすすめします。
-
レイアウト変更のたびに新しく発注する必要がありますか
- コーディネート型間仕切りは部材単位での再利用がしやすいため、既存のフレームやパネルを活かしながら配置変更できる場合があります。全てを新規発注する必要は必ずしもありません。
-
見積りから施工完了までどのくらいの期間がかかりますか
- 案件の規模や組み合わせの複雑さによって異なりますが、一般的な既製パーテーションよりも製作期間を要する傾向があります。早めにメーカーへ相談し、余裕のあるスケジュールを組むことが望まれます。



